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薄毛の改善相談するのはいつ?



薄毛が気になっている方の中には、クリニックに行くべきか悩んでいる方も多いかもしれません。髪の問題を感じていても、病院に行くのは少し勇気が必要です。


この記事では、薄毛の相談をするタイミングについて解説します。


■抜け毛の量で判断する場合 


人間の髪の毛は、約10万本です。毎日だいたい50〜100本が自然に抜け落ちます。全体のほんの0.1%程度ですので、特に心配する必要はありません。


◎髪の毛が抜けやすいタイミング

特に夏から秋にかけては、1日に200本前後の髪が抜けることもあります。これは季節の変わり目に影響されることが多いため、珍しいことではありません。


日常生活では、シャンプーをする時に抜け毛が最も多く見られます。これはシャンプー自体が髪を抜けさせているのではなく、すでに抜けた髪が洗い流されるためです。


また、成長を終えた髪が自然に抜けることも原因になります。一日の抜け毛のうち、シャンプー中に50〜60本程度抜けるのは正常な範囲内なのです。


◎抜け毛で注意が必要な時

季節を問わず、以前よりも明らかに抜け毛が増えた場合などは注意しましょう。


たとえば、床にも髪の毛が落ちている、シャワー時に排水溝が詰まるほど大量に髪が抜ける、枕に大量の髪が付着している場合は異常な抜け毛のサインかもしれません。


短くて細い髪がたくさん抜ける場合は、髪が正常に成長していない可能性があります。このような抜け毛が多い場合にも注意が必要です。


■抜け毛の根本で判断する場合 


毛根がない抜け毛が増えてきたと感じた場合、それは髪の毛がしっかりと成長していないサインかもしれません。


毛根とは、頭皮の内側にある目に見えない部分です。毛根の中には「毛球」と呼ばれる球状の部分があり、毛乳頭細胞や毛母細胞が含まれています。


毛乳頭は、髪の毛が健康的に成長するための「指令塔」のような存在です。一方、毛母細胞はその指令を受けて分裂し、新しい髪の毛を作り出します。もし抜け毛に毛根が見られない場合、それはその部分で新しい髪の毛が作られていない可能性を示しています。


毛根は白いものが付着しているのが正常です。毛根がない場合、または以下のような状態の毛根だった場合、注意しましょう。


◎毛根の先が細く尖っている

円形脱毛症などの病気が原因である可能性が考えられます。炎症や化学療法などで毛根が壊れてしまうことが原因です。


◎毛根が通常よりも細い

栄養不足や血行不良などが原因で、毛根の寿命が短くなっているかもしれません。さらに、毛根自体がない場合は、AGAなどの可能性があります。


◎毛根の形が変形している場合

強いストレスが原因であることが多く、特に過度なダイエットや急激な環境の変化が影響することがあります。


◎毛根の先から細い毛が生えている場合

髪の毛がヘアサイクルの途中で抜けてしまい、ストレスや頭皮の乾燥、栄養不足、血行不良などが原因と考えられます。


◎毛根が短い場合

頭皮が乾燥して硬くなっていると、毛根が短くなり、そのまま放置するとフケやかゆみを引き起こし、抜け毛の原因となることもあります。


◎毛根が黒い

ストレスなどによる血行不良で毛根が黒くなることもあり、この場合は一気に髪の毛が抜け落ちる可能性があるため注意が必要です。


■年齢で判断する場合


男性型脱毛症は、年齢が上がるにつれて発症率も高くなる傾向にあります。20代後半から30代にかけて目立ち始め、その後徐々に進行し、40代以降にほぼ完成します。


※全年齢の男性の平均で約30%


20代

約10%

30代

約20%

40代

約30%

50代以降

40%以上


※日本皮膚科学会『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版


■まとめ


薄毛は、気になった時が相談のタイミングです。


薄毛が気になってきた場合、市販の育毛剤やシャンプー、ヘッドマッサージなどでセルフケアを試す方も多いでしょう。ただし、その方法が正しくない、または効果がない場合もあります。むしろ、誤ったケアだった場合には、薄毛を悪化させる可能性もあります。


医師と相談の上で治療やケアを行うことが重要です。忙しかったり、恥ずかしかったりして後回しにした場合、どんどん進行してしまうかもしれません。まずはお気軽にご相談ください。


渡辺クリニック
医師
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