最近、髪の毛が抜けやすい。生え際が薄くなった気がする。そんな悩み事はありませんか?
男性型脱毛症(AGA)は、成人男性に見られる進行性の脱毛症です。
日本人男性の3人に1人は、男性型脱毛症で悩んでいます。今回はAGAの症状や、なりやすい方についてご説明します。最近、髪の毛の量が気になっている方は、参考にしてください。
目次
■男性型脱毛症(AGA)とは
男性型脱毛症(AGA)とは、髪の毛が成長するサイクルが短くなり、髪の毛が抜けやすくなる状態です。前頭部や頭頂部の髪の毛が細く短くなり、最終的には抜けてしまいます。この現象は男性だけでなく女性にも起こり、特定のパターンで髪の毛が薄くなるのが特徴です。
■男性型脱毛症(AGA)の症状
AGAは、頭頂部や額の生え際に特徴的な薄毛が見られます。
初期の症状
AGAは、気づかないうちに進行していることがあります。以下のような症状が初期にあらわれた場合には注意しましょう。
- シャンプーやドライヤーの際に抜け毛が増えた
- 枕元に抜け毛が多く見られる
- おでこや頭頂部の髪のボリュームが減った
- 髪の毛が細くなった
頭頂部の薄毛
AGAになった場合、頭のてっぺんの髪が薄くなることがほとんどです。これは「O字ハゲ」とも呼ばれます。
頭頂部には、髪の成長を妨げるホルモンが多く存在するため、薄毛が進行しやすいことが理由です。自分では見えにくい場所のため、気づいたときにはかなり進行していることもあります。急に全部抜けるわけではなく、徐々に薄くなっていきます。
額の後退
額の左右の生え際が後退することも、AGAの症状です。これは一般的に「M字ハゲ」と呼ばれ、特に日本人に多く見られます。前頭部にも薄毛を引き起こすホルモンが多く存在するため、この部分の髪が抜けやすくなります。
■男性型脱毛症(AGA)になりやすい方
AGAは、男性ホルモンが主な原因ですが、遺伝も関係しています。ただし、生活習慣にも注意が必要です。たとえば、栄養バランスの悪い食事、不規則な睡眠、過度なストレス、喫煙や飲酒などが髪の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
食生活の乱れ
髪の毛は主にタンパク質やミネラルでできています。これらの栄養素が不足すると、髪が健康に育ちません。バランスの良い食事を心がけ、タンパク質やビタミン、ミネラルをしっかり摂ることが大切です。
睡眠不足
睡眠中に分泌される成長ホルモンは、髪の成長に欠かせません。特に眠り始めてからの3時間が重要です。質の良い睡眠を確保するよう心がけましょう。
過度なストレス
ストレスが溜まると血行が悪くなり、髪に必要な栄養が届きにくくなります。また、ホルモンバランスが乱れることで、特に女性は薄毛になりやすくなります。リラックスする時間を作ることが大切です。
喫煙・過度な飲酒
タバコのニコチンは血行を悪くし、髪に栄養が届きにくくなります。また、過度な飲酒はAGAを進行させる可能性があります。適度な飲酒を心がけましょう。
頭皮環境の乱れ
パーマやヘアカラーは髪や頭皮にダメージを与えることがあります。適切なヘアケアや頭皮に優しいシャンプーを使うことが大切です。また、紫外線も頭皮にダメージを与えるため、帽子をかぶるなどの対策をしましょう。
■まとめ
男性型脱毛症(AGA)は、成人男性に見られる進行性の脱毛症です。AGAは、頭頂部の薄毛や額の生え際の後退が症状としてみられます。男性ホルモンや遺伝が主な原因ですが、生活習慣も髪の健康に影響します。
AGAは進行性の脱毛症のため、早期発見と治療が重要です。気になる症状がある場合は、早めにご相談ください。
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<参考>・日本皮膚科学会ガイドライン『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版 』