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保険でできるプラセンタ



更年期は、女性の体が大きな変化を迎える時期です。この時期におけるホルモンバランスの乱れは、様々な不快な症状を引き起こすことがあります。これらの症状は人それぞれで、感じ方も違うことが特徴です。


プラセンタ治療は、ホルモンバランスを整える効果があり、更年期障害の症状を緩和する手助けとなります。日本では45歳以上60歳未満であれば保険適用が可能なため、経済的な負担を軽減しながら治療を受けることが可能です。この記事では、更年期障害の症状と原因、そしてプラセンタ治療の効果について詳しく解説します。更年期障害で悩んでいる方は、参考にしてください。


■更年期障害とは


更年期とは、閉経を挟んだ前後10年間のことです。女性が40歳代になると、体内の女性ホルモンの分泌が減少し始めます。この変化により、体調に様々な変化が現れることがあります。たとえば、急に体が熱く感じたり、イライラしたり、顔が赤くなったり、夜に眠れなくなったりすることがあります。これらは更年期の典型的な症状です。


更年期障害の要因

更年期に現れる様々な症状の主な原因は、女性ホルモン、特にエストロゲンの減少とその変動です。エストロゲンは、女性の心と体を健やかに保つ重要なホルモンで、妊娠や出産にも深く関わっています。


女性の一生の中で、エストロゲンの分泌量は大きく変動します。思春期に入ると分泌が増え、20代から30代にかけてピークに達しますが、40代半ばから50代半ばにかけて急激に減少し、60代以降はほとんど分泌されません。この急激な減少と変動が、更年期の症状を引き起こす原因です。


また、性格や環境のストレスも更年期の症状に影響を与えます。たとえば、真面目で頑張り屋、神経質、完璧主義といった性格の人は、更年期の症状が出やすいと言われています仕事や子育て、子どもの巣立ち、介護などの環境的なストレスが大きいと、更年期の症状が重くなることが知られています。


代表的な症状

  • のぼせ
  • ほてり
  • 発汗
  • 手足の冷え
  • 疲れやすい
  • 不眠
  • 憂うつ
  • イライラ
  • 頭痛
  • 動悸
  • 肩こり
  • めまい
  • 耳鳴り
  • 物忘れ・記憶力の低下

ホットフラッシュは、特に女性が更年期に経験することが多い症状です。突然、体が熱くなり、顔や首が赤くなったり、汗をかいたりすることがあります。これは、運動していないのに急に体温が上がるような感覚です。夜中に寝汗をかいて、パジャマがびしょびしょになることもあります。

更年期の症状には個人差があり、排尿がうまくいかなくなったり、性交時に痛みを感じたり、骨がもろくなる骨粗しょう症のリスクが高まることもあります。


■更年期障害に対するプラセンタ治療


プラセンタ療法とは、ヒトや動物の胎盤から抽出されたエキスを使った治療法です。


保険適用

更年期障害には、厚生労働省が認可したヒト由来のプラセンタ注射薬「メルスモン」が使用されています。この注射薬は、製造過程でホルモンやタンパク質などの成分がすべて除去されているためホルモン製剤ではありません。


更年期障害の治療として保険が適用されるのは、45歳から60歳未満の女性が対象です。週に2回、1回につき1アンプルの皮下注射が標準的な治療となります。


更年期障害に対する作用

プラセンタには、糖質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどの多くの栄養素が含まれています。これらの栄養素は、肝臓の働きを助けたり、自律神経のバランスを整えたり、ホルモンの分泌を促進したり、新陳代謝を活発にする効果があります。


更年期障害は、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減少し、自律神経が乱れることで起こる症状です。プラセンタはこのホルモンバランスを整える助けとなるため、この症状を和らげる効果が期待できます。


■まとめ


更年期障害に悩む女性にとって、プラセンタ治療は有効な選択肢の一つです。ホルモンバランスを整え、心身の健康をサポートすることで、更年期の不快な症状を和らげる手助けとなります。適切な治療を受けることで、より快適な日常生活を取り戻せるでしょう。更年期の症状に悩んでいる方は、まずはご相談ください。


渡辺クリニック
医師
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