やけど症状と深さ
やけどは深さによりI~III度に分類されます。
やけどとは
高温の物質が皮膚に一定時間以上接触することで発症します。
熱源の温度と、接触時間で深さが決まります。
比較的低い温度(40~55度)でも長時間接触することにより低温やけどが発生することがあります。使い捨てカイロや湯たんぽの不適切な使用により、やけどを負う方が増加しています。
やけどの治療方法:小範囲の高温によるやけどについて
【応急処置】
まず迅速に冷却が必要です。5-15分水で流すことで、痛みを和らげることができます。保冷剤を用いることは凍傷を起こすため避けてください。
その後は早めに受診してください。
【治療】
ごく初期の炎症の場合、ステロイド外用剤を使用することがあります。
状況に応じて感染を抑える軟膏などを使用します。
やけどの直後は軽症に見えても時間とともにダメージがはっきりしてくる場合があり、経過観察が必要です。誤った情報や民間療法によって悪化することもあるため、正しい治療が必要です。
やけどの防止対策
【子供のやけど】
皮膚が薄いため、深いやけどとなる傾向があります。
熱湯や汁物を手の届く範囲に置かない、炊飯器やポットの蒸気、ストーブやファンヒーターの吹き出、アイロン、コンロ、グリルなどの熱源に近づけない注意が必要です。
やけどを引き起こす物品がどこにあるのか、それがどのような状態であるかを意識することが重要です。
【低温やけど】
湯たんぽや電気あんか、電気毛布、カイロなどで同じ部位を使用する場合は低温やけどを生じる事を認識し、長時間同じ部位を温めないよう注意が必要です。
特に高齢者、糖尿病、知覚麻痺、体が不自由な方です。健康な成人でも、熟睡している場合起床時に低温やけどを負っているケースもあります。